2016年12月30日金曜日

お正月の準備

 家の廻りの雪囲いも終わって後はお正月を迎えるだけになりました。

 少し屋根に雪も積もって、お正月らしい雰囲気になりそうです。

 
 

 
 玄関には正月飾りを飾って・・・・、
 

 部屋には鏡餅を置きました。
 


 部屋もきれいに掃除をして火鉢を置きました。
 




2016年12月29日木曜日

雪囲い

 雪国ではどこでも冬の雪に備えて準備をします。

 冬の食料の確保には野菜の貯蔵のために昔は室などを作りました。

 でも現在ではむろを作る家はほとんどなくなり、スーパーに行けば冬の備えをしていなくても事足りる世の中になりました。

 便利な世の中になったものです。

 暖をとるための薪や焚きつけなども冬の前に準備しておくのが常でしたが、今では便利な石油ファンヒーターや電気こたつがあります。

 板取にも石油ファンヒータや電気こたつはありますが、家のことを考えるとやはり囲炉裏で火を焚くことは続けなければいけません。

 積雪から家を守る雪囲いも冬の仕事です。

 直接雪は家に触れると痛むのが早くなるので、触れさせないように家を囲むのです。

 その雪囲いをしました。

 玄関の入り口の上に置いてある雪囲い用の板を降ろして・・・・・、
 




 玄関口の雪囲いを組み立てました。

 
 これは途中の姿で、入口は開けて置いて後は全部塞ぎます。




2016年12月1日木曜日

煙突そうじ

囲炉裏に置いてあるストーブの煙突掃除をしました。

煙突掃除は定期的に行わないと、中に煤が溜まって煙がうまく流れなくなるから。

それで掃除をしました。

 まず煙突を外して、各パーツに分解します。

 

 中を覗くと・・・・

 こんなに煤が溜まってました。

 
 

 この煤をブラシでこすり落として・・・・

 

 煤がこれだけ溜まったということは、何もしなければこれだけの煤が家の中に充満するということです。

 なので定期的に煙突掃除をしなくてはいけません。

 煙突を外に出すという方法もあるんですが、家の中を乾かしたいためにわざと煙突の煙を家の中に出すようにしています。

 その為家の中は煤だらけです。

 でもこれは仕方がないことだと思っています。

 昔の人はこのような状況の中で生活してきた訳です。

 しかし、煙たいのはなかなか馴染めませんね。


2016年11月24日木曜日

深まる秋

 紅葉の時期も終わりに近づいて、山の色が枯れ枝の用に端食に変わってきました。

 実家の家の雪囲いも終わって、次は板取の雪囲いです。

 今年は雪が多い(だろう)という予報ですが、どれだけ積るのか分かりません。

 今までの経験からすると、5年から10年ごとに大雪になるので、今年は大雪かもしれません。

 そんな人間の憂いとは関係なく、季節は巡っていきます。

 
 

 




さてこの冬の初雪はいつになるでしょうか。


2016年11月14日月曜日

 板取の秋が深まってきました。

 いよいよ冬への準備です。

 敦賀方面から来ると、木の芽峠トンネルを抜けると視界が一気に広がって、板取を見下ろす格好になります。

 山には杉の木の緑と落葉樹が秋色に色づいて綺麗な対比を見せています。

 

 
 看板のところを右に曲がって今庄365スキー場に向かって登っていきます。


 眼下に国道365号線が走っています。
 

 向かいの山は紅葉と杉の緑がコントラストを奏でています。
 

 ここから板取に入っていきます。
 

 板取の近くには何台も車を停められる駐車場が無いので困りものです。

 スキーシーズンに使われる駐車場はありますが、ちょっと離れているので使いづらいです。

 板取の存在を知ってほしくはあるけれど、あまり人が多く来られると対応が出来ません。

 観光ボランティア協会に所属しているので団体ツアーなどがあると事前に時間や人数を知らせてくれるので対応できますが、ふらっと立ち寄られる場合には対応できません。

 また何時でも家が開いてる訳ではないので家の中に入ってもらうことさえできません。

 単に家の外側だけを見てもらうのは他の観光地と同じになってしまいますので、それは避けたいと思っています。

 ベンチなどに腰をかけてのんびりしてもらい、良い処だと思って欲しいと思います。

 また来たいと思ってもらえるようなみんなの故郷を目指して・・・・・。



2016年11月12日土曜日

冬の用意

 板取にも秋がやってきました。

 ここは山の上なのでちょっと平地よりは早い秋です。

 もう木枯らしが吹き始め、寒い日が続きました。

 そこで冬の支度を始めました。

 まずはコタツを出して、ヌクヌクな生活が出来るようにしました。

 一年ぶりなので、ちょっとカビ臭い!

 

 畳も干して、コタツも入れて、練炭火鉢も入れて、もう完璧です。
 
 

 この部屋にはコタツはありません。

 ちょっと寒いでしょうか?
 

 これが練炭火鉢
 

 練炭を入れて火を付けると約12時間以上持ちます。

 この上に網を置いて、お餅なんかを焼くのもいいですね。

 ただちょっと難点が・・・・・。

 最近はマッチ一本で点く様になっているんですが、燃え始めがちょっと臭い!!

 原料に石炭を使っているから仕方がないのかもしれませんが・・・・。

 これさえなければ文句ないんですけど・・・・。

 

2016年11月10日木曜日

畳の乾燥

 2年間敷きっぱなしだった畳を乾燥しました。

 と言ってもお店に頼んだんですが・・・・・。

 もちろんお金がかかるので、そこまでしなくても・・・・とは思いましたが、買ってから敷きっぱなしだったので乾燥してもらいました。

 畳は草で出来ているので放っておくとカビたり、虫の住処になってしまいます。

 それも防ぐ目的でお願いしました。

 畳を取り出す時や入れる時にはスライダーのようなものを使って滑らせて、その上にある箪笥やボードをずらして運び出します。
 

 昔は人の手で動かしてたんですけど、今は違いますね。

 

 便利になりました。

 

 これだと力もいらず、二人で作業が出来ます。

 




2016年10月9日日曜日

モンペ

 昔の人が着ていた野良着

 今では使う人もいなくなり、見ることも無くなりました。

 ある日、旧武生市内を歩いていると古着屋さんがあったので、何気なく古着を探していたら・・・・見つけました。

 さっそく大きなものを探して買うことにしました。

 

 家に持って帰って履いてみると・・・・・・・、ちょっと小さい。

 考えれば、昔の人は今の現代人よりも小さかったんですね。

 だから、小さくても当たり前です。
 
 

 昔はファスナーなんてものは無いので、前の方は重ねられるようになっています。

 また、もよおした時にはそこらあたりで用を足せるようにと考えられていて、前を簡単に開けられるようになっているようです。

 でも、こんなものをはいて外で野良仕事をしていたら、きっとびっくりするでしょうね。

 それを狙っているんですが・・・・・。



2016年9月29日木曜日

彼岸花

 彼岸花が咲きました。

 赤とんぼが舞い、ススキも穂が出てきて板取にも秋が近づいてきたことを感じます。

 


 いつもの見慣れた風景はなかなかその変化に気づくことは難しいものです。

 写真の彼岸花ももっと前からその準備をしてきたのに、気付いたのは昨日でした。

 気付いた後は、アングル的にいい場所を探してパチリ!!

 さて、次はどんな秋を見つけられるでしょうか?



2016年9月28日水曜日

五徳の取り付け

 今まで囲炉裏にはブリキストーブを置いていましたが、更に風情を出すために五徳を置きました。


 今までのブリキストーブ
 


 新たに設置した五徳。
 

 
 絵的には五徳の方が雰囲気があっていいんですが、実際に使うとなると煙は出るし、灰は舞うしであまり使い勝手はよくありません。

 今のところは五徳を置いて薪を燃やそうと思ってますが、あまりにひどかったらブリキストーブに戻そうと思ってます。

 煙が畳の部屋にまで入ってきて煤だらけになるからです。

 でも昔はブリキストーブさえ無く、煙や煤にまみれながら暮らしていた訳なので肺などの呼吸器の病気が多かったのかもしれませんね。

 それを考えると良い世の中になったものです。


2016年7月25日月曜日

初夏の板取

 梅雨も明けて夏がやってきます。

 標高が高い板取にも少し遅れて夏がやってきます。

 家の前のススキも元気よく育ってきています。

 
 このススキは秋の終わりに刈り取って屋根の材料として保存します。


 家の中らも良く育ったススキが見えます。

 


 夏でも囲炉裏で火を焚くことは欠かせません。

 
 こうやって家の中を乾かします。

 

 

2016年6月16日木曜日

梅雨時の一日

 昨日梅雨に入りました。

 けれど、いつものように雲は出ているけれど雨が降っている訳ではありません。

 家の窓を開けて家の空気の入れ替えをしました。


 心地よい風が家の中に入ってきます。

 

 囲炉裏がある部屋も開けはなって・・・・・。
 


 窓から見える光景もいつもと変わりません。

 今日は雨が降らなかったために開け放しましたが、梅雨時には湿気が入ってくるので開け放つことは出来ません。

 家の横の雑草も太陽を浴びて元気に伸びてきました。

 今はちょうどいい気温なので、お昼寝にはちょうどいい季節ですね。

 


2016年6月6日月曜日

泥の取り出し

 板取宿で使っている水は谷川の水です。

 昔から集落の飲料水は谷川の水を使っていたんですが、何故かここは他の地区と違って上水設備がありません。

 谷川に堰が作られているんですが、随分と昔の話です。

 取水口が谷川ということもあって雨が降ったりすると泥が堰に溜まります。

 それを定期的に取り除かないと水に困ります。

 今日はその泥を取り除きに住民の方と一緒に山に上がってきました。

 席は草に覆われていました。
 

 泥を取り除くとパイプが見えてきます。
 
このパイプより上に泥が覆っていると水は取れません。


 近くには鹿の足跡が・・・・・。
 

 今は大雨は降ってませんが、梅雨時や台風が来ると頻度をあげて泥掃除に山に上がらないといけません。

 昔の人はこのようにして水を確保していたんですね。

 私が子供の頃にも山に上がって掃除をした記憶があります。

 子供も大人も山に上がって泥を取り除きました、これは村仕事でした。






2016年6月2日木曜日

布団干し

 布団を干しました。

 このところいいお天気が続いていたので干しました。

 板取には広い場所があまりなく、加えて近くには杉の木が生えているので直ぐに影になってしまいます。

 なので長く一所に干すことは出来ません。

 それでも湿度も低く、布団干しにはぴったりだったので布団を干しました。

 


 特に敷布団は汗を吸いこんでいるので、よく乾かすことが必要です。

 現代の家ではなくなんと言っても茅葺き屋根の家なので、直ぐに湿ってしまいます。

 湿気るとカビの原因になるので、お天気になる時にはこまめに干そうと思っています。






野イチゴ

 暖かい日が続いて家の裏にある野イチゴが赤く染まってきました。

 

 このイチゴは以前ここに住んでいた人が植えた物が残っていたものなんです。

 野イチゴなので実は小さいんです。

 でもそれが却って可憐に見えてしまいます。

 あまりに小さいために食べる気にならないので、観賞用として育てていこうと思います。

 


 イチゴの季節が終わると梅雨になります。

 良いよ夏が近づいてきました。






2016年5月26日木曜日

しし鍋を囲んで

 きのう板取にお客さんが10名来られました。

 お客さんとは私が参加させてもらっている朝会(倫理法人会)の方々です。

 板取の囲炉裏を囲んでしし鍋と焼き肉をみんなで食べました。

 みんなでビールを飲みながらワイワイガヤガヤと楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 囲炉裏の周りには8名くらいしか座れないんですが、それでも代りばんこにストーブの上で焼いている猪肉に箸を伸ばして食べました。

 
 

 

 


 私がこの家を借りて管理しているのは、隣の家の屋根が落ちたのを見て「なんとかしなければ・・・・」と思ったのがきっかけです。

 茅葺きの家は特に家の中を乾かさないと直ぐにカビてきて痛みます。

 それを防ぐにはこまめに窓を開けて空気を入れ替えたり、囲炉裏で火を焚いて乾かすことです。

 一にも二にもこれが絶対に必要です。

 それには薪を確保しなければいけませんし、火を焚く時間も必要です。

 趣味で行っていては、その人がいなくなって元の木阿弥になっては何をしているのか分かりません。

 それで私がいなくなっても誰かが管理を申し出てくるような仕組みを作らなければ・・・・と考えています。

 町にはその旨を話していますが、まだ最終的な結論は出ていません。

 もう少し時間がかかるかもしれませんが、時間がかかってもやりぬこうと思っています。

 大勢の人に来てもらい、利用して貰うことによって家の良さを感じてもらえれば残そうと考える人も増えると考えています。

 また、外国の方にも見てほしいと思っています。

 特にもっと発展したいと考えている国々の方に見てほしいです。

 「おしん」のように努力すれば孫の代には日本の様に発展するんだということを分かってもらう原点に出来れば・・・と考えています。

 日本人だけではなく、外国の人にも勇気を与えられるような家にしたいと思います。

 

2016年5月15日日曜日

石垣イチゴ

 板取の気温もどんどん上がってきて、以前住んでいた人が植えたイチゴも花を咲かせています。

 品種は葉っぱが小さいので普通庭などに植えてるイチゴとは違うと思います。

 野イチゴでしょうか?

 

 イチゴが成っているところは崖の上です。

 

 この野イチゴは家の土台である石垣の上に成っています。

 まだ赤く成った実はないですが、もう少しすれば赤く実った実が食べられるでしょう。

 さすがにジャムを作れるまでにはならないでしょうけど・・・・・。







2016年5月4日水曜日

茅場の整備

 今日、ススキを刈り取ることを願いしている田んぼに残っているススキを刈り取りました。

 本来ならススキは秋の終わりに刈り取るものなんですが、刈り取る時に昨年のススキが混ざらないようにするために刈り取りました。

 同じ枯れたススキなのに1年置くとどうしていけないのか、と言う疑問があると思います。

 その理由は1年前のススキだと腐っている可能性があるからです。

 腐ったススキと今年のススキが混ざると、差し茅や屋根の葺き替えをした時に屋根が腐りやすくなるからです。

 なので古い茅はなるべく混ざらないようにする必要があります。

 と言う意味もあって昨年のススキを刈り取りました。


 

 草刈り機で刈り取るのでそんなに時間はかかりませんでした。

 この写真ではよく分からないと思いますが、広さは約1反ぐらいだと思います。


 これが刈り取った後。

 

 刈り取る理由はもう一つあります。

 それは屋根材としてのススキは細くて長い方が良いのです。

 理由は葺いた時に屋根が締まるからです。

 太いススキと細いススキを比べると、細い方が閉めた時に空隙があまり出来ません。

 これは雨が浸み込み難いということです。

 なので細くて長いススキの方が良いのです。

 また長さは1.8メートル以上あればいいススキです。

 屋根をふく時に長ければ長いだけ重なる部分が多くなって抵抗が増えて抜けにくくなります。

 また差し茅をする時にも多く使えるので長い方が良いのです。

 今の時期は新芽も少し伸びてきましたが、その新芽も少しばかり刈りました。

 こうすれば細いススキが出来るのでは・・・・と考えてのことです。

 これは実験なので上手くいくかどうかは分かりませんが、上手くいけば今後はこのようにしていこうと思っています。







2016年4月28日木曜日

ススキの刈り取り(春)

 茅葺き屋の家には屋根をふき替えるための茅が必要です。

 ところが需要(茅葺き屋根の家)が少ないためススキを生産しているところはあまりありません。

 福井県でもご多分にもれず、茅を本格的に生産しているところはありません。

 そうなると自前で確保するしかないのですが、板取ではなるべく自前で茅を確保しようとしています。

 幸いにも板取には茅葺き屋根の家が残っていて、囲炉裏で火を焚いているから昔ながらの燻された茅が出来ます。

 刈る前のススキ
 

 燻された茅は腐り難くなるため長く持つようになります。

 ほとんど売られている茅は乾燥して保管しているだけなので、腐りやすくなります。

 板取ではこの点に注目して、燻された茅の生産を目指しています。



 今年は実験のために一度葉っぱが出てきた春先にススキを刈りました。

 刈った後
 


 ススキはなるべく長くて真直ぐなものが良いのですが、長く放置されていたために茎は太くなって秋の終わりごろになると曲がってしまいます。

 そこでなるべく細いススキにするために、春先に一度かることにしたのです。

 これは実験なので結果がどうなるかは分かりませんが、うまくいかなければもう一度考えます。

 成功すれば他のススキにも応用しようと思っています。

 これは私の考えですが、燻されたススキが作れるようになりある程度の量が確保できれば産業化も夢ではないと思っています。

 夢で終わらせたくないです。